フジロック2005年編・その3■■ 7月31日 日曜日 ■■チェックアウトが10時なので、朝食前に荷物をまとめてチェックアウト。今日が終わると帰らないといけないのか。あまり考えないようにしよう。朝食後、大きい荷物を宅配便で自宅まで送ることにした。きっと今日も雨が降るだろうということを予測し、一日中長靴で過ごすことに。さらにレインスーツは腰に巻いておく。これで背中の荷物は軽い。会場入りする前に岩盤SHOPにてYouder Mountain String Bandのアルバムを1枚購入した。 しかし今日はお昼が近づいても雨が降る気配がない。予想に反して暑い。体力をつけるべく、オアシスエリアでインドカレーとナンを食す。さらにかき氷を買ってRED MARQUEE の日陰へ。OCEANLANEの演奏に特に心を奪われるでもなく、眠くなってしまったので折り畳み椅子を出し、うとうと。 次の瞬間、背中にチクリとした痛みを感じて目が覚めた。背後を振り返ると、黄色くて大きなハチがぶぶぶぶぶ、と徘徊していた。今、こいつに刺されたのか? もし刺されているとすれば、大きなハチに刺されるとアナフィラキシーショックで死ぬ人もいるというから、とりあえずその場を離れることに。具合が悪くならないか、背中が痛んでこないか、腫れてこないかを気にしながらオアシスエリアを抜け、FIELD OF HEAVEN方面へ。 結局心配するには及ばず、この後は気分の悪さも痛みもかゆみも全くなかった。たまたま背中がピキっと痛んだとかそんなところだろう。それにしても、3日目のフジロック会場は全体的に酸味のある臭いがたちこめていた。これは全て、ゴミ箱から発生するものだった。 FIELD OF HEAVENではbonobosの演奏が始まっていた。bonobosは素晴らしかった。ハッピーで元気になれるレゲエ調の音楽で、よく晴れたFIELD OF HEAVEN の空気にピッタリ。会場は皆、思い思いにゆらゆらと踊っていて、bonobosと会場の一体感もまた素晴らしかった。そんなわけで、bonobosにはすっかりハートをわしづかみにされてしまった。 ゆらゆらと踊りすぎて小腹が減り、ところ天国でハイジカレー温泉卵のせを食してから、GREEN STAGEへ。くるりを見るべく、ふたつ目の柵の2列目あたりで待機。午後3時過ぎの山の日射しがきつい。性能のいいレインスーツがあれば、晴れているよりも雨が降っている方が体力的には楽なのではないか。 (GREEN STAGE 準備中)そうこうしているうちに、くるりの演奏(前座に、新潟県知事による震災時の寄付に対する感謝の挨拶があった)。くるりは、どうしても初めてライブを見た時の衝撃が強すぎるのだけど、フジロックのGREEN STAGEで見たからなのか、今日の彼等は光り輝いて見えたし、新曲の「Superstar」が心に染みた。最初のフジロックは観客として参加したという彼等は、99年に現在で言うRookee A Gogoのようなステージに立ち、2001年にFIELD OF HEAVEN、2003年にWHITE STAGE、そして今年はついにGREEN STAGEまで来た、という話を聴いて、夢を追いかけることって素晴らしいと思った。今日のくるりは演奏を心の底から楽しんでいるのが伝わってきた。 再び山奥へ。ところ天国でモカソフト(すでにお気に入り)を食べながらORANGE COURTに到着すると、上原ひろみの演奏が終盤に近づいていた。ちょっと音を聴いただけで惹き付けられてしまい、ステージに近づく。彼女の指の動きと複雑だけどめちゃくちゃじゃない旋律のすごさに、もう釘付け。アンコールを含め2曲半しか聴けなかったけど、彼女の評価が高い理由がよくわかった。深く感動。 午後5時を過ぎてすでにへとへと。ORANGE COURTの周囲の芝生にゴミ袋をひろげてくつろぐことにしたのだが、長靴を脱いでリラックスしたのもつかの間、小雨が降ってきた。タイミングが悪い。 ORANGE COURTのステージには赤いギターが2つとパーカッション1セット。GONTITIの登場。ゴンザレス三上とチチ松村さんのユニットだからGONTITI。いやぁ、GONTITI、素晴らしいです。時にパワフルに、時にしっとりと、時にウクレレで。一曲一曲が長すぎず、タイトルがひねくれておらず、わかりやすくて耳に優しかった。有名な「放課後の音楽室」で涙。アコースティックギター(三上さんはクラシックギターだと思われる)の良さを再認識したけれど、あんなふうには到底弾けそうにない。GONTITI、帰ったらCDを買おう。 (ORANGE COURT後方の小屋)GONTITIの次は、今回の目当てのひとつ、Strange Love Psychedelicoの登場。まぁ、メインで見たいのはDr.StrangeLoveの長田さんと根岸さんおよびサポートドラムのあらきさんとキーボードの堀江さんだったりするのだが。この頃には雨も本降りになり、フードをかぶらざるを得ないほどだったけど、Kumiの歌声は雨の中でも良く通って迫力もあり、ライブはなかなかカッコ良かった。たまに友達に言われるんだけど、Kumiの雰囲気は確かにちょっと自分に似ている気がした。 しかし、長田さんや根岸さんを久々に見れたのは嬉しかったとは言え、Dr.StrangeLoveは当然サポートに徹しているわけで、演奏は控えめ。やっぱりDr.StrangeLoveのライブが恋しくなってしまった。 ![]() フジロックラストはSigur Rosで締めようと、下山。一日中歩き回ってへとへとだからか、AVALON FIELDのチキンケバブがやたら美味だった。チキンとキャベツたっぷり。しかし現在午後9時半。Sigur Rosは10時半から。見たいのはヤマヤマだけど、もはやそんなに待つ元気がなかった。 ならばGREEN STAGEのNew Orderを途中から見ようかと、さらに下山したが、GREEN STAGEの人の多さに萎えて、そのまま通過。 そしてゲートを抜け、フジロック会場を後に。みんな元気だなぁ。 ホテルの大きいロッカーの前のベンチにこしかけ、ぼーっとしていたら、Yさんが戻ってきた。この後堀江さんがホテル内を歩いているのを目撃。ちなみに今回のフジロック会場では、浅野忠信&CHARA夫妻、トータス松本らしき人も目撃した。 Sigur Ros最高と言いながら戻ってきたAさんとKさんの感想を聴き、やっぱり見とけば良かったかなと少し後悔しながら、苗場プリンスを後にした。 ![]() さらば苗場プリンス、さらばフジロック。また来るよ。 ■■ 8月1日 月曜日 ■■午前5時過ぎ。明け方の新宿。苗場の森のにおいと、苗場の夜のひんやりとした空気が恋しい。 AさんKさんYさんとはここでお別れ。 3日間本当にどうもありがとう。とある掲示板で見つけたメンバーだったけど、3人ともとても親切で優しくてかわいくて音楽を愛するひとたちだった。わたしは本当に運が良かったです。 小さな旅もくじに戻る |